理想と現実のギャップ!介護の仕事の心得


介護職は離職率が高い業種であるといわれます。
このように離職率が高い原因とはどこにあるのでしょうか。
その一つに理想と現実のギャップにあります。
そもそも介護職の仕事内容は、一般の企業とは違い健常者を相手にして行うものではありません。
例えば、老人福祉施設では認知症を発症している高齢者や、足腰が不自由な高齢者がいます。
また、障害者施設特に重度障害者を対象とする施設では、意思疎通を図ることが困難な場合も多くあります。
そのような施設の業務の内容は、食事の補助や入浴の補助および職業訓練など多岐にわたります。
このように、介護の現場では健常者であるならば当たり前にできることが入所者にとっては難しい場合も多くあり、当初働く前に考えていたよりも過重な労働となってしまうことが多くあります。
介護職を志す人の中には、人のためになる仕事ができることに対する理想を持っている人も多くいます。
確かに、自分が積極的にかかわったハンディキャップを持つ人が職業訓練を受けて実際に社会で働きだした時などには、仕事に対するやりがいなどを感じられ当初の理想を実現できるときも勿論あります。
しかし、そのような理想を実現するにいたるまでには、様々な重労働があります。
このような重労働を、自分自身が実際に行うことをよく想定した上で介護の現場で働くことが大切です。
このような理想を実現するまでの道のりを克服する気持ちを持つことが、介護職で働く心得としてとても重要なことです。